接続工事の技術(Ⅳ)

3db/4dbルール

  • 反射減衰量に関する特性について、その周波数範囲の部分で試験結果が不合格となっても合格とみなすことができる

UTPケーブルへのコネクタ成端時に発生するトラブルについて

  • コネクタ成端時の結線の配列違いには、クロスワイヤ、対反転、対交差、対分割(リバースペア、クロスペア、スプリットペア)などがあり、PoE機能が使えない原因となる
  • コネクタ成端時の結線の配列違いには、クロスワイヤ、対反転、対交差、対分割などがあり、漏話特性が規格値外れになる原因になる
  • 対の撚り戻しでは、長く撚り戻すと、ツイストペアケーブルの基本性能である電磁誘導を打ち消し合う機能の低下により、近端漏話減衰量、特性インピーダンスの変化による反射減衰量、漏話特性の劣化が規格値外れになる原因となることがある
  • 挿入損失は、伝送システムに部品を挿入したために生じる電力損失をいい、対の撚り戻しの方法とは無関係

平衡ケーブルの規格

  • 配線要素、配線ともカテゴリ5eと定義されている平衡ケーブルは、JISの平衡配線についての性能規定において、カテゴリ5要素、クラスD平衡ケーブル配線性能として提供されている平衡配線に相当し、最高規定周波数は100MHzである
  • 配線要素、配線ともカテゴリ6Aと定義されている平衡ケーブルは、JISの平衡配線についての性能規定において、カテゴリ6要素、クラスE平衡ケーブル配線性能として提供されている平衡配線の2倍の周波数帯域の性能を持つ
  • カテゴリ6要素は、クラスE平衡ケーブル配線性能を提供すると分類されているが、ANSI/TIA/EIA-568-Bでは、配線要素、配線ともカテゴリ6と定義されている平衡ケーブルの規格に相当する

高所作業における危険防止策

  • 屋内において、高さが2m以上の箇所で作業を行う場合、当該作業を安全に行うための必要な照度を保持しなければならない
  • 危険が予想されるときは、当該作業に労働者を従事させてはならない
  • 作業時に使用する脚立について、脚立の材料は、著しい損傷、腐食などがないものとし、脚立の踏み面は、作業を安全に行うため必要な面積を有することとされている
  • 脚立を使用する場合、脚と水平面との角度を75度以下とし、折りたたみ式のものでは、その角度を確実に保つための金具を備えたものを使用する

光ファイバ損失試験方法

  • 挿入損失法は、光ファイバ長手方向での損失の解析に使用することはできない
  • 挿入損失方法はカットバック法より精度は落ちるが、被測定光ファイバ及び両端に固定される端子に対して非破壊で測定できる利点がある
  • 挿入損失法は現場での使用に適している
  • カットバック法は、入射条件を変えずに光ファイバの2つの地点での光パワーを測定する
  • OTDR法は、光ファイバの単一方向の測定であり、光ファイバの異なる箇所から光ファイバの先端まで後方散乱光パワーを測定する方法である

ADSL信号の伝送品質低下要因

  • 幹線ケーブルと同じ対数の分岐ケーブルの心線がマルチ接続され、幹線ケーブルの心線が下部側に延長されている箇所
  • 幹線ケーブルとユーザへの引き込み線の接続点において、下部側へ延びる幹線ケーブルの心線が、ユーザへの引込線とマルチ接続され切り離されていない箇所

施工管理の基本的な管理項目

aidd.png

安全活動

整理:要らないものを捨て、必要なものだけ残す
整頓:工具や材料、書類などを必要なときに取り出しやすいように整然と置くこと
清掃:省略
清潔:整理・整頓・清掃を繰り返す
しつけ:省略

  • 職場の潜在的な危険性又は有害性を見つけ出し、これを除去又は低減する手法はリスク対応という
  • 危険予知(KY)活動は、職場の小単位で、現場の作業、設備、環境などをみながら、もしくはイラストを使用して、作業の中に潜む危険要因を摘出し、それに対する対策について話し合いを行うことにより、作業事故や人身事故などを未然に防止するための活動をいう
  • 1件の重大事故の背後には29件の軽微な事故があり、さらにその背後には300件のヒヤリハットがあるという経験則はハインリッヒの法則といわれ、事故を防ぐためには、ヒヤリハットの段階で対処することが必要である
  • 3S活動の3Sとは、整理・整頓・清掃をいい、これに清潔を加えた活動は、4S活動と言われる

KY活動の4ラウンド法

  1. 現状把握
  2. 本質要求
  3. 対策樹立
  4. 目標設定

マネジメントの技法

  1. データの分類項目を決定する
  2. 期間を定め、データを収集する
  3. 分類項目別にデータを収集する
  4. 分類項目ごとに累積数を求め、全体のデータ数に対する百分率を計算する
  5. 項目を大きい順に棒グラフにする
  6. 項目の累積百分率を折れ線グラフにする
  7. 必要事項を記入する

シューハート管理

  • 1点領域Aを超えている
  • 9点中心線に対して同じ側にある
  • 14の点が交互に増減している
  • 連続する3点中、2点が領域Aまたはそれを超えた領域にある
  • 連続する5点中、4点が領域Bまたはそれを超えた領域にある
  • 連続する15点が領域Cに存在する
  • 連続する8点領域Cを超えた領域にある
  • 6点が増加、または減少している

施工出来高と工事原価

  • 工事原価のうち、Fは固定原価を示し、aXは変動原価を示している
  • 工事原価のうち、Fを下げると損益分岐点を下げることができる
  • P点は損益分岐点といわれ、Y=F+aXの線上において工事原価と施工出来高が等しく、収支の差が0となる
  • Xp点における施工速度は、最低採算速度といわれ、採算のとれる状態にするためには、施工出来高をXp以上に上げることが必要である
  • 工事原価と施工出来高が等しいY=Xの直線上においては、施工出来高が大きくても採算性は変わらない
  • 施工出来高に対する変動原価の割合が同じ場合、固定原価が大きいほど、P点における施工出来高は大きくなる
  • aは施工出来高に対する変動原価の割合であり、変動費率という。
  • aXのaが小さいほど、施工出来高を上げた時の総原価の値が小さくて済むので、工事の採算性は向上する

工事原価.png

アローダイアグラム

  • クリティカルパス:所要時間(日数)が最も大きい経路
  • 最遅結合点時刻:遅くともこれまでには完了していなければならない時刻。ある結合点における最遅結合時刻は、その結合点以降の作業の所要日数をクリティカルパスの所要日数から引けば求められる。
  • 最早結合時刻:一番遅い時刻のこと(注意!)

  • 最終更新:2015-11-10 15:22:11

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