トラヒック理論等

  • 十分短い時間をとれば、その間に2つ以上の呼が生起する確立は無視できるほど小さい
  • 呼が生起する確率は同じであり、前に生起した呼の影響を受けない
  • 総合呼損率は、各交換機の出線選択時の呼損率が十分小さければ、各交換機の呼損率の和にほぼ等しい
  • ある回線群が運んだ1時間当たりのトラヒック量は、運ばれた呼の平均回線保留時間中における平均呼数に等しい
  • それぞれの入回線数及び出回線数が等しい即時式完全線群と即時式不完全線群とを比較すると、加わった呼量が等しい場合、一般に、呼損率は即時式不完全線群の方は大きい

呼損率

  • 同じ呼損率のときには、出回線束が大きくなるに従って、出線能率は高くなる。また同じ出回線束のときには、呼損率が大きくなるに従って出線能率は高くなる。
  • 呼の回線保留時間を互いに独立で、いずれも指数分布に従い、かつ、損失呼は消滅する
  • 入回線数が無限で、出回線数が有限のモデルにランダム呼が加わる

呼量

即時式完全線群負荷表の問題

1.グラフより、出回線と呼損率の呼量の範囲を求める
2.繋がりにくい現状の加わった呼量を求める
呼量a=(運ばれた呼数c×平均回線保留時間h)÷調査時間T
3.呼損率を保つための2で求めた呼量を調べる

待時式完全線群負荷表の問題

1.電話着信数を求める
例)顧客を待たせず応対できた数が135件、顧客が応対待ちとなった数が15件の場合
135+15=150

2.応対待ちとなった確率を求める
例)顧客が応対待ちとなった数が15件、電話着信数が150の場合
15÷150=0.1

3.表より、2で求めた確率の出回線(人)の呼量を調べる
例)5人のオペレータ、応対待ちとなった確率が0.1の場合
nが5、Mが0.1の場合、2.31アーランであった

4.表より、3で求めた呼量と確率の出回線(人)を求める
例)応対待ちとなる確率(M)を0.02以下、呼量2.31以上となる条件を探す
nが6の時、Mは2.05、nが7の時、Mは2.63、よって7人必要のため、7-5=2となる

曲線グラフの問題

1.呼量を計算
呼量a=(運ばれた呼数c×平均回線保留時間h)÷調査時間T
例)1時間当たりの平均利用者数16人、1人当たりの平均利用時間6分の場合
16×360÷3600=1.6

2.呼量から回線使用率を求める
回線使用率=呼量÷設置台数
例)公衆電話の設置台数が4の場合
1.6÷4=0.4

3.2で求めた回線使用率と回線数より、グラフより平均回線保留時間を単位として表した平均待ち時間を求める

4.平均待ち時間を求める
平均待ち時間=平均回線保留時間を単位として表した平均待ち時間(W/h)×平均回線保留時間(h)
例)平均回線保留時間を単位として表した平均待ち時間が0.04の場合
0.04×360=14.4

呼損率を求める(文章問題1)

1.運ばれた呼量acを求める
運ばれた呼量=(出回線数×平均回線使用率)÷100
例)出回線数が18回線、加わった呼量が15アーラン、平均回線資料率が70%の場合
(18×70)÷100=12.6

2.損失呼量を求める
損失呼量=加わった呼量-運ばれた呼量
15-12.6=2.4

3.呼損率を求める
呼損率=損失呼量÷加わった呼量
2.4÷15=0.16


呼損率を求める(文章問題2)

1.運ばれた呼量acを求める
運ばれた呼量=(出回線数×平均回線使用率)÷100
例)出回線数が12回線、平均回線資料率が70%の場合
(12×70)÷100=8.4

2.加わった呼量aを求める
呼量a=(運ばれた呼数c×平均回線保留時間h)÷調査時間T
例)30分間に140呼が加わった、1呼当たりの平均回線保留時間が120秒の場合
(140×120)÷1800=28/3

3.呼損率を求める
呼損率=1-(運ばれた呼量÷加わった呼量)
例)運ばれた呼量が8.4、加わった呼量が28/3の場合
1-(8.4÷28/3)=1-0.9=0.1

呼損率を求める(呼損率は正しいか)

1.損失呼量を求める
損失呼量=加わった呼量-運ばれた呼量
例)加わった呼量が25アーラン、運ばれた呼量が17.5アーラン、呼損率0.7は正しいか
25-17.5=7.5

2.呼損率を求める
呼損率=損失呼量÷加わった呼量
7.5÷25=0.3

呼量・出線能率を求める(文章問題)

1.損失呼量を求める
損失呼量=加わった呼量-運ばれた呼量
例)運ばれた呼量が72アーラン、呼損率が0.2であるとき、呼量は90アーランか
90-72=18

2.呼損率を求める
呼損率=損失呼量÷加わった呼量
18÷90=0.2

3.出線能率を求める
出線能率=(運ばれた呼量÷出回線数)×100
例)出回線数が90回線、72アーランの呼を運んだ
出線能率は、その回線群で運びうる最大の呼量(出回線数に等しい)に対する実際に運ばれた呼量の割合を百分率で示したもの
72÷90=0.2

呼量を求める(表の問題)

1.延べ保留時間を求める
延べ保留時間=1呼あたりの保留時間×呼数
100×4+120×12+150×8+200×4=3840

2.呼量を求める
呼量=延べ保留時間÷調査時間
3840÷1200=3.2

その他公式

総合呼損率=1-(1-B1)(1-B2)…(1-Bn)

呼損率=(a-N×η)÷a
N:出回線数
a:加わった呼量
η:出線能率


スイッチングハブのフレーム転送方式

  • フラグメントフリー方式は、有効フレームの先頭から64バイトまでを受信した後、異常がなければフレームの転送を開始する
  • カットアンドスルー方式は、有効フレームの先頭から6バイトまで読み取り、バッファリングせずに、そのフレームを転送する

レイヤ3スイッチ

  • レイヤ2に対応したレイヤ3スイッチは、受信したフレームの送信先のMACアドレスを読み取り、アドレステーブルに登録されているかどうかを検索し、登録されていない場合はアドレステーブルに登録する
  • MACアドレスに基づき受信したフレームを中継するレイヤ2処理部とIPアドレスに基づき受信したパケットを中継するレイヤ3処理部がある
  • VLAN機能により、VLANとして分割したネットワークを相互に接続することができる
  • RIPやOSPFといわれるルーティングプロトコルを用いることができる
  • ルーティング機能を持ち、異なるネットワークアドレスを持つネットワークどうしを接続することができる

レイヤ2スイッチ

  • 受信したフレームの送信元MACアドレスを読み取り、アドレステーブルに登録されているかを検索し、登録されていない場合はアドレステーブルに登録する
  • LANスイッチともいわれ、単一のネットワークアドレスを持つサブネットに限定して用いられる

ルータ

  • 専用線やATMなどのWAN用インタフェースを収容することができ、ルータが対応している通信プロトコル以外のパケットは、ルータにより破棄される。また、複数の通信プロトコルに対応しているルータは、一般に、マルチプロトコルルータといわれる

リピータ

  • OSI参照モデルにおける物理層レベルで動作し、LANの伝送距離を延長する場合などに用いられ、また、リピータで接続されたLANどうしは同じアクセス制御方式で使用される

MACアドレス

  • MACアドレスは6バイト長で構成され先頭の3バイトはベンダ識別番号などと言われ、IEEEが管理している。
  • IPアドレスからMACアドレスを求めるためのプロトコルは、ARPといわれ、MACアドレスからIPアドレスを求めるためのプロトコルは、RARPといわれる

  • 最終更新:2015-11-20 17:00:19

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